皆さんは盲導犬についてどう思いますか?
実は私、あんまり賛成じゃないんです。
盲導犬がいないと外出もままならなかった全盲の方が、一人(+一頭)で自由に歩けてどこへでも行ける。これはもう素晴らしいことだと思いますし、社会福祉の観点からも推進すべきだとは思います。
でも・・・私はこう思うんです。「その子(盲導犬)の幸せはどうなってるの?」って。
小さい頃から自由を制限され、訓練され、プレッシャーを常に感じながら働かされる。ハーネスをつけたら、体が痒くても雨に濡れても他の犬に吠えられても我慢を強いられる。そして歳を取ったらお払い箱。慣れ親しんだ飼い主と別れ、また新しい家や老犬ホームに収容される。
こうして書くとまるで動物虐待のようではないですか?今の現状を見るかぎりそれはあながち間違いでもないという気がします。日本では、盲導犬とは「盲人が幸せになるための道具」扱いされていて、その「道具」の幸せは二の次三の次になっている気がするんです。
ワクチン・フィラリア・ノミ予防は本当にきちんとしてもらっているんでしょうか?目の不自由な方が盲導犬の病気に気づいてあげられるのでしょうか?引退したあと、8年近く一緒に居たオーナーは面会に来てくれるのでしょうか。
もちろん、ほとんどのオーナーの方はペット以上の愛情と慈しみを持って盲導犬に接していると思います。しかし、股関節の異常があってひどい痛みがあり、跛行(びっこをひくこと)しているにも関わらず、自分の講演のためにあちこち連れ回しているオーナーや、虐待をしているのが明らかなのに見て見ぬふりをする某県の盲導犬協会などが存在するのは事実のようです。
また、引退後には老犬ホームのような姥捨て山に引き取らせ、会いにも行かない飼い主も多いと聞きます。本当に犬の幸せを考えるのなら、引退したら自宅でのんびりと余生を過ごさせてあげるのがせめてもの筋だと思うんですが、そんな余裕もないのでしょうか。そんな余裕すら無いのであれば、盲導犬を希望しないでほしい!と私は思います。
盲導犬はその激務のため長生きできないと聞きます(日本盲導犬協会のウェブを調べましたが、データが見つかりませんでした。ですからこれは間違いかもしれません)。だから盲導犬をやめろとはいいませんが、もう少し犬たちの幸せについても考える人が増えてくれたらな、と思います。
(今回の日記は、私が実際に目で見た情報が少なく、事実と異なる部分があるかもしれません。しかし、マスコミや社会が「盲導犬は社会的弱者である目の不自由な人のために必要なのだ。だからそれに異を唱えるのは許されない」という、ある意味思考停止状態になっているのを危惧して書きました。事実誤認があれば後日訂正します)
2012年02月06日
盲導犬
posted by hiro at 18:23| Comment(4)
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