2014年11月08日

跛行(歩き方がおかしい)診断は難しい

動物の体は基本的に左右対称ですね。その左右にまつわるお話の第一回目。今回は跛行(はこう)について。跛行とは医学用語で、歩き方がおかしい、いわゆる「びっこ」のことをいいます。

「先生、この子今朝から歩きかたがおかしいんです」

という主訴(症状)で来院する犬は意外と多いです。

 余談になりますが、猫で跛行が少ないのは、もともと運動能力が高く怪我などをしにくい事、犬に比べ体重が軽いので重症化しにくいこと、膝や肘を曲げて歩けるので跛行してもわかりにくい事、散歩をしないので脚の異常に気づきにくいこと、そして犬に比べて痛みや異常を隠す傾向が強いこと等があげられます。


 で、その跛行ですが、前足と後ろ足の異常を間違えることはありませんよね。でも、実は右と左の異常はなかなか分かりにくいんです。もちろん完全に足を挙げて地面に付かないぐらいの異常は別ですが、軽い症状の場合、飼い主さんが右と言っても実は左が悪かった、ということもたまにあります。

 ちょっと書きにくいんですが、実は私もパッと見ただけでわからない場合があります。もちろん触ったり動かしたりして調べればほとんど分かるのですが、ごくわずかな異常の場合や両方に異常がある場合(老年性の変形性関節症など)、それでも迷うことが多いです。

 そこで活躍するのが、いわゆるスローモーションが撮れるハイスピードカメラ。普通の動画は1秒間に30コマ(30fps)ですが、私が持っているカシオのデジカメは210fpsで撮影できます。それで見ると、ごくわずかな異常もわかりやすくなります。

 ですから、もし「歩き方がおかしい」という主訴で病院へ来られた時、私がカメラを持ちだしたら「ああ、微妙な症状なんだな」と温かい目で見て下さいね(笑)
posted by hiro at 11:39| Comment(0) | 健康
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: