2014年12月15日

腎臓の話(その2)

前回は腎臓病の原因についてお話しました。今回は「腎臓病がなぜ恐ろしいか」と「じゃあ、何に気をつけたらいいの?」という点をお話します。

「腎臓病がなぜ恐ろしいか」

 悪化したら元に戻らない(完全に治らない)ということもありますが、最も恐ろしいのは

腎臓病の初期はほとんどわからない(症状が出ない)、症状が出た時はすでに病気がだいぶ進行している

という点にあります。これは、腎臓が余力のある臓器であり、全体の75%に障害を受けないと症状として出てこないからです。つまり、おかしいと思った時点で手遅れに近いという事もありうるわけです。

 ではどうしたらいいか。軽いあるいは初期の症状(後述)が出た時に検査をすれば引っかかってくるかもしれません。

 一般的には血液検査と尿検査ですが、尿検査だけでも蛋白尿が出ているかどうかを指標に初期の兆候を捉えることができます。尿検査は来院していただかなくても、おしっこだけ持ってきて頂ければ可能ですので、心配な方はぜひ一度尿検査だけでもしてあげて下さい(病院へ来てくだされば専用の容器をお渡しします)。


「じゃあ何に気をつけたらいいの?」


前回も書きましたが、腎臓病には徴候・特徴があります。箇条書きにすると、

1,老犬・老猫である
2,最近痩せてきた
3,水をよく飲む。おしっこをたくさんする
4,食事に時間が掛るようになってきた。口の中が痛そう、口臭がする(犬)
5,急に目が見えなくなったような気がする(猫)
6,顔がむくんでいる(犬)

1について。加齢によって腎臓病になる危険性が増すということです。
2について。尿毒症の症状です。
3について。腎臓病の初期の症状です。
4について。尿毒症物質の1つ、アンモニアによる口内炎や舌の潰瘍ができているのかもしれません。
5について。腎臓病による高血圧で網膜剥離が起こった可能性があります
6について。まれですが、腎臓病によって甲状腺機能亢進症を引き起こすことがあります。顔がむくむのはその症状です。

以上のような兆候がもし見つかれば、一度腎臓の検査をしてあげて下さい。まずはおしっこの検査だけでもけっこうです。
posted by hiro at 00:00| Comment(0) | 健康
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