2011年12月10日

獣医さんの作り方

前回は「獣医さんの1日」をご紹介しましたが、今日はもっと根本的な「獣医さんの作り方」について。つまりどうすれば獣医さんになれるか、ですね。

よく、「獣医さんは医学部で勉強してなるの?」とか「免許がいるの?」(笑)とか質問されますので、バッチリお答えします。


ごく一般的には、大学の「獣医学部」や「農学部」など、最近では「生物資源科学部(日本大学)」や「生命環境科学部(大阪府立大学)」という名前の学部内にある「獣医学科」で6年間の教育を受け、卒業年度の3月に「獣医師国家試験」を受けて合格すれば晴れて「獣医師」として認められることになります。

その「獣医学科」を持つ大学は全国に16大学しかなく、そのうち11個が国公立大学です。これは、歴史的に見て獣医師が「畜産業」や「公衆衛生」を担う重要な役割を果たしてきたからです。

つまり、日本においては「犬や猫のペットの病気を診療する獣医師」というのは歴史が浅いんですよね。

しかし、今や獣医さんといえば「犬猫のお医者さん」というイメージが一般的になりました。それに伴い、獣医さんを目指す子どもたちも大変多くなりました。

今や獣医学科のある大学に入るためには、大変な競争率と高い偏差値が要求されるようです。今、私が高校生だったら、絶対に獣医さんにはなれなかったと思います(笑)。

さて、それでも「絶対に獣医になりたい」と考えている中学生にアドバイス。もちろん勉強を頑張るのが正攻法ですが、実は、もうすこし簡単に獣医学科に入れる道があります。

それは「農業高校や農芸高校へ進み、そこで獣医学科への推薦をもらう」という方法です。一般的な農業高校には獣医学科への推薦枠があり、普通にアプローチするよりも少しだけ楽に大学へ入れます。

もちろん勉強しなくてもいいというわけではありませんし、本当に重要なのは大学へ入ってから勉強するということです。ですから誤解しないでください。でも、まだ中学生で『絶対に獣医師になるんだ!」と決めているなら、そういう方法もあります。

(ただし、もしそういう進路を選ぶなら、自分で高校へ問い合わせて大学への推薦があるかどうかきちんと調べてくださいね。)

posted by hiro at 20:22| Comment(2) | 日記
この記事へのコメント
ほんとになれますか?
Posted by at 2013年10月04日 07:32
なれるかどうかはもちろんあなたの努力次第ですが、まずは自分で「絶対に獣医師になるんだ!」と信念を持つことが大切ですよね。どうか頑張ってください。
Posted by 編者 at 2013年10月05日 22:26
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