2013年12月10日

似非(エセ)科学

寒くなってきました。今年は秋がほんの少ししかなく、すぐ冬が来てしまった感じですね。晩秋から初冬は自律神経に負担がかかり、お腹を壊したり食欲がなくなったりすることも多いのでお気をつけ下さい。特に小型犬は体が冷えやすいですし、さらに高齢の犬、猫は要注意です。不調が2日以上続けば来院していただいた方が良いと思います。

さて、今日の話題は「似非(エセ)科学」です。聞いたことがありますか?「疑似科学」などと呼ばれることもあります。

言葉である程度予想がつくと思いますが、このエセ科学とは、

「いっけん科学的で信ぴょう性があるように聞こえるが、実はぜんぜん(あるいはほとんど)実証されていなくて、逆にとんでもないウソや詐欺に近い内容もある方法論や研究のこと」

を指します。有名なところで言うと、

血液型別性格判断

手相・占星術・などの占い一般

超能力


などが代表です。まあこの辺りは「当たるも八卦、当たらぬも八卦」という言葉もある通りですから、実害は少ないですし、ニセモノだと理解しつつ楽しむこともできます。しかし、

ホメオパシー

ゲルマニウム・トルマリンの効用

マイナスイオン

活性水素水

(食べる)酵素


などになってくると、少し悪質度が増してきます。本人が心の底からが信じ、誰にも迷惑をかけないで実践されている分には文句を言ったり否定したりする私のほうが「大きなお世話」なのですが、これらを使って人を騙し、金儲けをし、あるいは善意からでも人に勧めるようになってしまうとそれは大きな問題です。

なぜなら上にも書きましたがそれらはすべて「ウソ」だからです。


ちなみにここでいう「ウソ」とは、現代の科学で証明、解明できないということです。でもこう書くと「科学で解明できないこともあるだろうし、今は無理でも10年後に証明されるかもしれないじゃないか」という人が必ず出てきます。でもそれは詭弁なのです。

 なぜ詭弁なのか。いくらでも反証を挙げることができますが、ここでは1つだけに絞って書きます。「科学」とは、ごく簡単に書けば「再現性がある」という言葉に置き換えることができます。「再現性」とは科学用語ですが、一般の用語で説明すると「同じ条件なら、いつ、どこで、誰がやっても同じ結果になる」ということになります。

 地球上でりんごを手から離せば、誰がどこで離してもそのリンゴは地上に落ちます。それが「万有引力の法則」なのです。だから「ゲルマニウムブレスレット」が10人中3人の「肩こりが劇的に改善した!」というだけでは、「科学的に効果がある」とは認められないのです。なぜか。

10人中3人ぐらいは「こんなに高いブレスレットしかもゲルマニウムという何となく放射能や磁力みたいなものが出てるありがたい金属が付いてるんだからきっと肩こりにいいに違いない。そもそも効果のないものを売るはずがないだろうし効果がなかったらこんなに売れ続けているわけがない。TVであの人もいいと言ってた。近所のおばちゃんもいいと言ってた。だから効くんだ」と思うので、そういう人にはプラシーボ効果で効いてしまうのです。

もちろん、ニセモノでも肩こりが治ればその人は幸せになれるわけで、その幸せな人を捕まえて「外せ」なんて口が裂けても言いません。でも「絶対効くよ!だって私も効いたから!」と言って人に勧めるのはできればやめてください。なぜか。残りの7人にあたる人が騙されるからです。



さて、実はこの似非(エセ)科学、ペットに関係する物事にもたくさん存在します。そのことを書こうと思っていたのですが前置きだけでこんなに長くなってしまいました。獣医師やペットを狙う悪質な似非(エセ)科学については、また日を改めて。
posted by hiro at 19:07| Comment(0) | 日記
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